けいこの日記

読んだ本の感想などを語っています。

「集中力がすべてを解決する」 by 樺沢紫苑著 を読んでの感想

 2017年10月に刊行された「絶対にミスをしない人の脳の習慣」に加筆・編集し、今年2月に新たに出版された樺沢先生の新刊「集中力がすべてを解決する」を読みました。

私の気づきを3つ、皆様にシェアさせていただきます

 

 まず、私が1番印象に残ったのは、「『30点』目標仕事術」というものです。

この『30点』という点数があまりに低くて驚いたのですが、これは決してレベルの低い仕事で良いという意味ではなく、作家である先生が本を書かれる際、

「最高の本を作りたい!」と意気込むと、全然書けなくなってしまわれるということで、最初は、

「30点の出来で、とりあえず最後まで書き上げる」ことを目標にされるとのことなのです。

点数はどうあれ、「とりあえず最後まで書き上げる」ことが重要なのだそうです。

最後まで書き上げたら、印刷して加筆修正されるとのこと。

その後、1回目、2回目、3回目と直しを重ねることで、磨き上げていかれるのだそうです。

とりあえず、最後まで通しで書き上げることにより、前後の関連性などが見えてくるそうで、「直し」の作業に多くの時間を振り向けるべきだとおっしゃっておられます。

結果として『100点』の作品を完成させる為には、最初のレベルは低くても、「全体像を完成させてから、細部を詰めていく」という方法が効率的、効果的なのだということを学べました。

 

 先生はこれまでにも、「ハードルは低く、とにかく1歩行動を起こす」ことの大切さなども強調されてきました。

他のことでは比較的行動力のある私ですが、人に見られる文章を書くとなると

(少しでも上手く書かなくてはいけないー)というプレッシャーに苛まれ、なかなか書き出すことが出来ない傾向があるのです。

先生のように知識をおもちで、文章を書き慣れておられる方でも、最初は『30点』くらいの出来を目指して書き出されるのだということを知り、これまでの自分は目標が高過ぎて書けずにいたのかもしれない...ということに気付きました。

私もこの「『30点』目標仕事術」を意識することで、これからは臆せずどんどん文章を書いてみたいと思います。

 

 2つ目は、「『スマホ』の使用」についてです。

今は殆どの人にとって無くてはならないツールですが、使い過ぎると「脳のワーキングメモリの機能を低下させる」「脳を疲労させる」「認知症の原因になる」などの様々な悪い状況を引き起こし、なんと私達の『人生の幸福度』にまで悪影響を及ぼすとのこと...

私も近頃はスマホに依存傾向があり、いつも身近に置いていることにより、集中の妨げになっていたことに気付きました。

スマホは「時間を決めて上手に利用する」ことによって、そのメリットを最大限に活かすことが出来るそうです。

これからは、作業をする時は電源を切って別の部屋に置くなど、極力傍に置かないようにし、時間を決めて利用していこうと思います。

 

 3つ目は、「3ポイント勉強法」です。

先生によれば、脳内のレジは『3台』、つまり同時に考えるものは「3つが精一杯」とのことです。

1つ目の気づきの『30点』もそうですが、結局欲張り過ぎるのは良くないーということですね。

セミナーや講演は、「気づきを『3つ』だけ持って帰る」という姿勢で聞くと、学びが『最大化』するそうです。

これは読書からの学びについても言えることだと思いますが、『3つ』に絞ることで脳が『インプットの渋滞』を起こさず、結果的に効果的な学びが出来るのだということを再認識することが出来ました。

 

 他にも有益な学びが沢山ある本書ですが、先ずは「欲張らず」この3つを心に留めて実行していきたいと思います。