けいこの日記

読んだ本の感想などを語っています。

『もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら』の感想文

 この漫画の主人公、健は「成功したい!」漠然とそう思いながら頑張ってきたけれど空回りし、何かやり方を間違えている。。。と煮詰まり、社畜ゾンビ化していましたー

 

 私も数年前まで仕事が上手くいかず、何をやっても長続きしませんでした。 自分では精一杯やっていたのだけれど、周りと協調出来ず孤立し、上手くいきませんでした。

 

 昨年、樺沢先生の『アウトプット大全』を読み、アウトプットの大切さを知ると共に、自分には圧倒的にアウトプット力が足りないことに気付きました。

そして、仕事は勿論、自分の人生が上手くいっていないように感じるのは、このアウトプット力の欠如が原因なのではないかと思うようになりました。

 

 私は話しをすることに大変苦手意識があったので、書くことで頑張ろうと、本を読んだら必ず感想文を書くことに決め、SNS等でも簡単な物ですが、出来る限り発信を続けてきました。

 

 そんな中、私は昨年12月からパソコンを学ぶために職業訓練校へ通い始めました。 訓練校は想像していた以上に大変で、パソコンについてインプットの授業だけではなく、就職支援の授業では、私の苦手なグループワークや発表などがありました。

中でも私にとって最も大きな試練となったのはプレゼンテーションでした。

訓練校で学んだパワーポイントを使って、みんなの前で10分間自分の決めた場所について観光案内をするのです。

プレゼンのゴールは、プレゼンをした観光地に行ってもらうということでした。

私は前述したように人前で話すことが大変苦手で、プレゼンなど経験したことはなかったので、これは私の人生の中で最大のチャレンジとなりました。

 

 私は自分がこれから行きたいと思っている愛媛県松山市についてプレゼンすることに決めましたが、構想はなかなか上手くまとまりませんでした。

発表の日はどんどん近づいてきますが、順調には運ばず、眠れない日もあり、みんなの前でしどろもどろになり恥をかくーというつらい妄想で精神的にも追い込まれてしまいました。

 

 ついには(逃げ出したいー!)とまで思うようになりましたが、最後に私を支えてくれたのは、今までコツコツとアウトプットをしてきたこと、そして樺沢先生の本の感想キャンペーンで3回も優秀賞をいただいたという事実、そしてTwitterのフォロワーさんたちの励ましでした。

(なんとかぎりぎりまで出来る限り頑張ってみよう。 私らしく、松山市の良さを伝えてみよう。 たった1人でも良いから、心に届くプレゼンがしたい。)そう思えるようになり、最後の最後で完成させることが出来ました。

当日はとても緊張しましたが、とにかく大きな声で、内容がしっかりと伝わるように努めました。

 

 お陰様でなんとか無事に終わり、

「良かった。」という言葉までいただくことが出来ました。 私にとってこの経験は、樺沢先生がおっしゃる「快適領域」をはるかに超えるものであり、私を大きく成長させてくれたのではないかと思っています。

そしてこのプレゼンは、これまでの私のアウトプットの積み重ねがなければ決して実現することはなかったであろうとも痛感しています。

アウトプットを続けてきて良かったですし、アウトプットは本当に”人生を変える”と思います。

 

 このマンガで私が一番好きな部分は、健がこれまでは人のことを考えられず自己満足で終わっていたことに気付き、これからは自分のために、そして「人のために生きる」ことが自分の成功法則なのだと気付くところです。

私の話になりますが、職業訓練校の後は次の仕事が決まっています。 これまでの私はアウトプット不足で孤独になり、上手くいきませんでしたが、これからはこの漫画の健のように他者貢献の精神で、職場でのつながりを大切に仕事をしていきたいと考えています。

『アウトプット大全』の大切なエッセンスがこの漫画を通してより多くの方に伝わることを切に願い、感想を終えたいと思います。