けいこの日記

読んだ本の感想などを語っています。

「時間の超基本」二間瀬敏史、吉武麻子監修を読んで 

 これまでの私は時間感覚が甘く、予定していた時間に支度が終わらず、出掛けるのが遅れてしまうということがしばしばありました。

元来おっとりしているというか、出来るだけのんびりしていたいという性分で、結果、いつも間際になりバタバタしてしまうという有り様です…

 

 このままではいけない!と思い、時間管理について学ぶ為に本書を手に取りました。

本書を読んで、私がとりあえず今年(2023年)実行してみようと思うことを3つ書き出してみます。

 

 まず、早寝早起きをすること。

具体的には22時就寝、5時起床です。 その為に8時台に入浴しなければなりません。

5時はものすごく早いという訳ではありません。

朝活しておられる方などは、もっと早く起きておられるかもしれません。

しかし私は、早々に挫折しないよう、今年1年は5時起床を死守したいと思います。

起床後の脳のゴールデンタイムに読書や勉強などをして、自己成長の為の時間にしたいのです。

 

 2つ目は、10分、15分という時間を大切にするということです。

日常の中で、1時間を確保するのはなかなか難しいように思えます。 しかし、10分や15分なら意外と取れそうです。

このような短い時間も、積み重なると決して侮れません。

今まで殆ど意識せず、切り捨ててきたように思えるこのような時間に

、読書などをしてなるべく有意義に過ごしてみたいと考えています。

 

 そして3つ目は、前の日に次の日の予定を立てる、ということです。

これまでは休日など、その日の朝にのんびりと、しなければいけないことなど書き出していたのですが、それではスタートが遅くなってしまうことに気付きました。

今年は前日に次の日の予定を書き出し、脳のパフォーマンス力が高い午前中を有意義に過ごしたいと思います。

 

 とりあえず今年1年、この3つのことを意識して取り組み、年末にどうであったか振り返りたいと思います。

その時点で少しでも自分が成長していることを願いつつ…

 

「言語化」の魔力 樺沢紫苑先生著を読んで

 これまで何冊か樺沢先生のご著書を拝読させていただきましたが、今回の「言語化の魔力」は最も私の心に響くものがありました。

本書を通して多くの学びがありましたが、特に私の印象に残った2点を挙げさせていただきたいと思います。

 

 まず1点目は、「悩み」≠ ネガティブ と先生が述べておられることです。

私は元来内向的な性格で、対人関係(コミュニケーション)に非常に苦手意識があり、強いコンプレックスを抱えながら長年悩んできました。

人間として生まれてきた以上、他者と関わることは避けては通れず、私の悩みは解消することはないように思えていました。

本書の中で先生は、「悩み」は心の筋トレであり、「つらい」「苦しい」も乗り越えられれば自己成長出来て、大きな自信になる、と述べられています。

「悩み」はあなたの弱点や改善点を教えてくれるもので、あなたを成長させる絶好のチャンスであるとも。

 

 私は、コミュニケーション能力が高く見える人をずっと恵まれた人だと羨ましく思ってきましたが、昨年、樺沢先生を存じ上げて以来、自分には圧倒的にアウトプット力が足りないことに気付き、先生が勧められるままに、本を読んだり、映画を観たりしたら必ずその感想を書くように努めてきました。

その過程で、(私は話すことは苦手だけれど、文章を書くことは結構好きだな...)ということに気付いたりもしました。

そんなことを1年半ほど続けてきた結果、以前はとても口下手であった私が、自分の考えや思いを人前で堂々と話せるようになってきたのです。

これは明らかに、これまでのアウトプットの訓練の成果だと感じますし、自分の頭の中にモヤモヤとしていた考えや思いを言語化出来るようになってきたのではないかと思うのです。

 

 1年半前の私は、この口下手は生まれつきの性格によるもので、一生付き合って悩んでいかなければならないと思い込み、ある意味人生真っ暗な感覚でした。

しかし現在は、過去の自分と比較すると確実に成長したような感覚があり、自分の人生は自分自身でコントロール出来るのだというような気さえしているのです。

 

 「悩み」の渦中にいる時は大変つらく、どうにもならないような気持になりますが、今、自分に出来ることにフォーカスし、少しでも行動を起こすことで「悩み」を解消することが出来るのだと実感しています。

 

 2点目の学びは、「視座」についてです。

今まで、ネガティブはマイナス、ポジティブはプラスというイメージがありましたが、ニュートラル(中立)で見るーということの大切さに気付くことが出来ました。

根拠、証拠、データを集めて現状を分析し、冷静に判断、行動するということです。

樺沢先生がこれまでにも何度も「ニュートラル」とおっしゃっていたのを記憶していますが、その意味をやっと正しく理解出来たような気がして嬉しく思います。

 

 「感情に振り回されて一喜一憂せず、先入観や偏見を取り除いて全体を見て判断していくということ。」

それは決して一朝一夕には出来ないかもしれませんが、とても大切なことだと感じますし、これからの人生を通して努力して身に着けていきたいと強く思います。

最後になりましたが、貴重な学びの機会を与えていただいた樺沢先生に深く感謝いたします。

「身近な人の『攻撃』がス-ッとなくなる本」水島広子著を読んで

 私はこの春に転職をしたのですが、その職場で仕事を教わる女性からパワハラを受けて苦しんできました。

そんな時、この本を読んでみました。

感想をシェアしますので、もしあなたが誰かに攻撃されていたら、参考にしてみて下さい。

 

 本書には、人間には「闘争」か「逃避」かという生理的な反応があり、「脅威!」と感じると「攻撃」してしまうのだと書かれています。

それは、こちらから見れば「脅威!」と感じられないようなたいしたことがない場合でも、相手にとっては「脅威!」であるかもしれないということです。

 

 私が本書を読んで気付いたことは、「攻撃」してくる人は「困っている人」だということです。

「攻撃」されると、人は普通傷つきますし、自分のどこがいけないのだろう…と自分を責めてしまったりさえします。

しかし、本書では、攻撃してくる人のことを「困っている人」だとして、こちらは「被害者役」を引き受けないことが大切だと述べているのです。

 

 私の職場の女性も「攻撃」が基本スタイルの人で、そういう人は簡単には変わらないですよね。 しかし、本書を読んで、これまでの自分の考えが変わりました。

私は「被害者」ではない。 私を「攻撃」していた人こそ、かわいそうな人なのだと。

そうこうしているうちに、その女性からの「攻撃」はなくなってきたように思います。

 

 もし、あなたが誰かに「攻撃」されているとしたら、その人はあなたの何かに「脅威」を感じ、困っている人なのだということを念頭に置いて接してみて下さい。 そうすることで、自分自身も苦しみから解放され、状況もやがて改善するのではないでしょうか。

『自分の気持ちをきちんと<伝える>技術』平木典子著を読んで

 私は長い間、コミュニケーションに苦手意識をもってきました。

本書を読んで学んだことを整理してみたいと思います。

 

 この本には「アサーション」という言葉が出てきます。 その意味は、違いを認め、気持ちの良いコミュニケーションを交わすための考え方とスキルだそうです。

 

 まず、アサーション度チェックリストで自分の自己表現のタイプを調べてみました。

自己表現には次の3つのタイプがあるそうです。

・自己優先(攻撃的)

・他者優先(非主張的)

・自分のことをまず考え、他者も配慮(適切)

 

これによると、私は非主張的な傾向が強いことが分かりました。

 

 アサーションの第一歩は、自分の気持ちを明確に把握し、出来る限り自分の気持ちを表現することであり、アサーションのスキルは訓練すれば身につくのだそうです。

自分自身のことでありながら、自分の気持ちを把握するのは意外と難しいように思います。 自分の気持ち、考え方をつかむ方法として、「私は」と主語をつけて文章を言うことが紹介されていました。

例えば、

「どうしよう」➡「私はどうしたらよいか迷っている」

「にらまれた」➡「私はにらまれたと思った」

「早くしなさい」と言いたい時は「私はあなたに急いで欲しい」

等です。

 

 「アサーション」とは、自他の権利を侵さない限り、自己表現しても良いのです。

お互いの希望を述べ合う権利を大切にし、相互の確認をして歩み寄ろうとする、相互の歩み寄りなのです。

 

 また本書では、「自分の思い込み」をチェック出来るようになっていますが、私の思い込みは、

「決して人を傷つけてはならない」というものでした。

私は人を傷つけないように配慮しながら、配慮の無い人をとても責めたくなる気持ちを抱えていることにも気づきました。

それは、これまで傷つけられてきたことが多くあり、それでも耐え忍んだ経験からきているのかもしれません。

しかし、耐えてばかりではいつか爆発してしまいます。 私はこれまで、我慢に我慢を重ね、爆発してしまったことが何度となくあるのです。

私としては、ここまで耐えたのだから当然だ、という気持ちがあるのですが、相手にとっては脅威となってしまっていたように思います。

 

 私の今後の課題は、怒りは小出しにするようにし、怒りがマイルドなうちに、「何がいやか」「どうして欲しいか」を伝える努力をすることだと気付きました。

これまで、コミュニケーションが苦手だと自覚してきましたが、訓練することによって、アサーションのスキルは身につくという本書に励まされ、今後も失敗を恐れず、コツコツと努力していきたいと思います。

 

『たった一言で印象が劇的に変わる!話し方ドリル』神原智己著を読んで

 私はコミュニケーションに苦手意識がありますが、特に話すことには自信が

ありませんでした。

アナウンサーという話し方のプロの神原智己さんが書かれた本書を読み、直感に響く話し方というのがあることを知りました。

直感に響く話し方とは相手の「共感」を得、相手の行動を促す話し方だそうです。

その為には言葉選びと発音が大切だとあります。

また、話し方を上達させるには実践あるのみと述べられており、本書はドリル形式になっていて、実際に声を出して問題にチャレンジするようになっています。

 

 中でも私にとって大きな気付きとなったのは、「口の開き方×声の高さ」で感情がより正確に伝わるということでした。

これまで口の開き方や声の高さを意識して話をしたことなど全くありませんでした。

そういったことを意識すると自分の印象も変えられるそうです。

私はどちらかというと低い声だと思いますが、自分の気持ちをより正確に伝えるためにはもう少し声を高くすることも必要なのかもしれないと考えるようになりました。

 

 また、「話しやすさ」と「伝わりやすさ」は異なり、名詞と動詞を高く大きな声で発音するとより伝わりやすいということも目から鱗でした。

 

 話し方を変えることは一朝一夕には出来ないかもしれませんが、このドリルをやることで今まで気付かなかった自分の話し方の癖のようなものに気付き、新しい話し方を実践してみることで、これからの人間関係をより良くしていきたいと思いました。

 

『毎日を楽しめる人の考え方』を読んで

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 以前の私は気分転換がとても苦手で落ち込み易く、1度落ち込んだら長い間それをひきずってしまっていました。 そしてメンタル疾患を患ってしまうまでになりました。

しかし樺沢先生を知ってからのこの1年は、先生が良いとおっしゃっていることは積極的に行うようにしてきました。

この度、『毎日を楽しめる人の考え方』を読み、改めて自分がリラックス出来る娯楽を生活に取り入れられるようになり、気分転換やストレス解消が上手くなったことに気付きました。

今回はそんな私のリラックス術について、述べてみたいと思います。

 

 以前はお風呂が嫌いとまでは言えなくても、しばしば面倒だと感じていました。真に入浴を楽しめていなかったのですね。

しかし最近は発砲タイプの入浴剤を入れて、良い香りに包まれながら湯船にゆっくり浸かるのが至福の時間となっています。 睡眠の質も良くなったように感じます。

樺沢先生が本書でリラックス系娯楽の1位に入浴を挙げておられますが、その通りだと実感しています。 

 

 2つ目のリラックス術はマッサージです。 

私は緊張し易いためか大変肩がこり易く、ひどくなると眠れなくなる程でした。

マッサージは1回1時間3000円程しますので、以前はもったいないと思い、極力我慢をしていました。

しかし最近では、自分がしんどくなる前に行ってほぐしてもらうことで、体調がとても良く保たれるようになりました。 マッサージは「触覚」を刺激され、とてもリラックス出来ますし、リフレッシュも出来、また頑張ろう!という気力が湧いてくるのです。

心身を健康に保つための投資は必要ですね。

 

 そして最後であり、かつ私にとって最高のリラックス術は、ペットとの触れ合いです。

私は独身で一人暮らしです。 気楽な反面、とても孤独な気分になってしまうことがありました。 本書でも“「孤独」は喫煙(1日15本)に匹敵するほど健康に悪い” と書かれています。

 

 そこで昨年の6月、私は桜文鳥をお迎えすることにしました。

生き物を飼うことに慣れていなかったので、試行錯誤でしたが、毎日この文鳥と触れ合うことで、私は大変癒されていることに気付きました。

どんなに疲れていても、この小さな命と触れ合うとホッとして、穏やかな時間がしみじみと有難く、幸せだと感じるようになったのです。

この文鳥のお陰で、何か大きなハッピーな出来事が起こらなくても、平穏な1日を過ごせることの幸せに気付けたのかもしれません。

本書にもペットとの交流は、最強のリラックス物質であり、癒しの物質でもある「オキシトシン」が分泌されると書かれていますが、本当にその通りだと毎日実感しています。

私にこのような大切な癒しを与えてくれる文鳥を最後まで大切にしたいと思っています。

 

 他にもこの1年、「朝散歩」や「3行ポジティブ日記」などにも取り組み、「今を楽しむ」「今日を楽しむ」ということが出来てきつつあるように思います。

本書の中で私が一番好きな一節は、「人生は楽しむためにある」です。

毎日しんどいこと、辛いこと等、いろんなことがありますが、本書を読むと毎日自分の力で「楽しい」「嬉しい」「面白い」を作り出すことが出来るのだと気付くことが出来ます。

これからも、しっかり休息をとり、遊びでリフレッシュし、毎日を楽しみながら仕事もバリバリ頑張れるようになりたいと思います。

『もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら』の感想文

 この漫画の主人公、健は「成功したい!」漠然とそう思いながら頑張ってきたけれど空回りし、何かやり方を間違えている。。。と煮詰まり、社畜ゾンビ化していましたー

 

 私も数年前まで仕事が上手くいかず、何をやっても長続きしませんでした。 自分では精一杯やっていたのだけれど、周りと協調出来ず孤立し、上手くいきませんでした。

 

 昨年、樺沢先生の『アウトプット大全』を読み、アウトプットの大切さを知ると共に、自分には圧倒的にアウトプット力が足りないことに気付きました。

そして、仕事は勿論、自分の人生が上手くいっていないように感じるのは、このアウトプット力の欠如が原因なのではないかと思うようになりました。

 

 私は話しをすることに大変苦手意識があったので、書くことで頑張ろうと、本を読んだら必ず感想文を書くことに決め、SNS等でも簡単な物ですが、出来る限り発信を続けてきました。

 

 そんな中、私は昨年12月からパソコンを学ぶために職業訓練校へ通い始めました。 訓練校は想像していた以上に大変で、パソコンについてインプットの授業だけではなく、就職支援の授業では、私の苦手なグループワークや発表などがありました。

中でも私にとって最も大きな試練となったのはプレゼンテーションでした。

訓練校で学んだパワーポイントを使って、みんなの前で10分間自分の決めた場所について観光案内をするのです。

プレゼンのゴールは、プレゼンをした観光地に行ってもらうということでした。

私は前述したように人前で話すことが大変苦手で、プレゼンなど経験したことはなかったので、これは私の人生の中で最大のチャレンジとなりました。

 

 私は自分がこれから行きたいと思っている愛媛県松山市についてプレゼンすることに決めましたが、構想はなかなか上手くまとまりませんでした。

発表の日はどんどん近づいてきますが、順調には運ばず、眠れない日もあり、みんなの前でしどろもどろになり恥をかくーというつらい妄想で精神的にも追い込まれてしまいました。

 

 ついには(逃げ出したいー!)とまで思うようになりましたが、最後に私を支えてくれたのは、今までコツコツとアウトプットをしてきたこと、そして樺沢先生の本の感想キャンペーンで3回も優秀賞をいただいたという事実、そしてTwitterのフォロワーさんたちの励ましでした。

(なんとかぎりぎりまで出来る限り頑張ってみよう。 私らしく、松山市の良さを伝えてみよう。 たった1人でも良いから、心に届くプレゼンがしたい。)そう思えるようになり、最後の最後で完成させることが出来ました。

当日はとても緊張しましたが、とにかく大きな声で、内容がしっかりと伝わるように努めました。

 

 お陰様でなんとか無事に終わり、

「良かった。」という言葉までいただくことが出来ました。 私にとってこの経験は、樺沢先生がおっしゃる「快適領域」をはるかに超えるものであり、私を大きく成長させてくれたのではないかと思っています。

そしてこのプレゼンは、これまでの私のアウトプットの積み重ねがなければ決して実現することはなかったであろうとも痛感しています。

アウトプットを続けてきて良かったですし、アウトプットは本当に”人生を変える”と思います。

 

 このマンガで私が一番好きな部分は、健がこれまでは人のことを考えられず自己満足で終わっていたことに気付き、これからは自分のために、そして「人のために生きる」ことが自分の成功法則なのだと気付くところです。

私の話になりますが、職業訓練校の後は次の仕事が決まっています。 これまでの私はアウトプット不足で孤独になり、上手くいきませんでしたが、これからはこの漫画の健のように他者貢献の精神で、職場でのつながりを大切に仕事をしていきたいと考えています。

『アウトプット大全』の大切なエッセンスがこの漫画を通してより多くの方に伝わることを切に願い、感想を終えたいと思います。