私は口ベタで、話すことに非常に苦手意識をもっています。 「口ベタな人ほどうまくいく」という著書のタイトルに惹かれ、読んでみることにしました。
この本はフリーアナウンサーの青木源太さんによって書かれたもので、会話の磨き方、話の聞き方に始まり、盛り上げ方やプレゼン術にまで及んでいます。
私がこの本を読んで気付いた3つのことについて、書いてみたいと思います。
1つ目は、「一緒にいる人が輝くことが一番」ということです。 私は会話をする時、自分が話すことを意識し過ぎて、相手のことを考えられていないのではないかと気付かされました。 本書には、相手が気持ちよく話せているのなら、自分は聞くことに徹するだけでもよい、と書かれており、相手の話を聞くー8割、自分の話ー2割という傾聴の例も挙げられています。
私はこれまで、語彙力があって立て板に水のように話せる人に憧れていましたが、聞くということに対してもっと気を付けなければいけないと思うようになりました。
2つ目は、読書についてです。 本書には、数多くの文章、名文に触れることで、質問する力だけでなく、質問の返答をまとめたり、話を広げる力も身につくと書かれています。 これまで、読書はインプット、話すことはアウトプットというように全く別のものと考えていましたが、やっぱり読書は大切であると再認識しました。
3つ目は注意することについてです。 私は最近職場で注意を受けたのですが、自尊心を傷つけられるような言い方をされ、ひどく落ち込んだ経験をしました。 本書には、注意をすることの本当の目的は、ミスを指摘することで行動を改善して、相手を成長させることだと書かれています。 言いにくいことを伝えなければいけない時、相手に対しての尊重は忘れず、愛のある言い方をしなければいけないと思います。 この経験は反面教師として、私自身気を付けたいと思います。
話すことが上手になるのは一朝一夕のことではなく、ある程度の場数を踏むことも必要であると思います。 しかし、私が本書で最も学んだことは、上手に話せるようになるということよりも、会話というのは相手に対してのリスペクトが最も大切なのではないかということです。
私はこれから自分が話すことが苦手だということばかりにとらわれず、会話をする相手のことを大切に考え、言葉を大切に使っていきたいと思うようになりました。
話すことへの苦手意識が和らぎ、会話が少しでも楽しいものになればと願っています。